司法試験に落ちやすい受験生の類型

法学部外からの学生の合格率が低いので、私見で成績の振るわない学生の類型を記しておく。

 

 論理性のない学生ではない。むしろ論理的な学生の書く理路整然とした答案が悲惨な評価を受けることは珍しくない。

 不勉強な学生ではない。むしろ誰よりも勉強していてもまったく成績が伸びない学生が少なくない。

 

 逆に、成績の良い学生はどのような学生かというと、悪事を行なうのに躊躇いのない学生である。法律行為=国家行為が哲学的には犯罪であることを知っており、その上で国家を通じた犯罪を躊躇わない学生である。

 正義感が強く、真面目で、論理的な学生が目標を達成できない理由がここにある。法曹界は真面目な学生を求めていない。自分たちの指示通りに国家を通じて犯罪を行なうことを躊躇わない者を求めているのだ。

 これを教えなければ、左派の法律家は育たない。リベラルな学生がことごとく弁護士になれないのは、日本の司法試験が正義と真逆のものを求めていることを入学時に教えないからだ。